高性能CPU&GPUに水冷位クーラーまで搭載したドスパラの【GALLERIA ZA9R-68XT(ガレリアZA9R-68XT)】。
今回その実機を貸し出ししてもらえたので、早速レビューをしていきたいと思います。

※時期によって仕様・構成が変わる可能性があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
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GALLERIA ZA9R-68XTってこんなパソコン
まずはGALLERIA ZA9R-68XTについてどんなパソコンなのか簡単に解説しておきます。
OS | Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属) |
CPU | AMD Ryzen 9 5900X (3.7GHz-4.8GHz/12コア/24スレッド) |
CPUクーラー | GAMMAXX L240 V2+(水冷CPUファン/RGB対応) |
GPU | Radeon RX 6800 XT 16GB (HDMI x1,DisplayPort x3) |
マザーボード | AMD X570チップセットATXマザーボード |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル) |
ストレージ | 1TB Gen4 NVMe SSD (M.2 PCIe Gen4x4,読込速度 5000MB/s,書込速度 4000MB/s) |
光学ドライブ | 無し |
電源 | 850W 静音電源 (80PLUS GOLD) |
ケース | ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック) |
入出力ポート | 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4 背面:USB3.2 Gen1 x6 / USB3.2 Gen2 x2 |
本体サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
重量 | 約14kg |
キーボード・マウス | 無し |
価格 | 329,980円(税込) |
※基本構成です。カスタマイズによりスペック・価格は変わります。
GALLERIA ZA9R-68XTは高性能なパーツを多数搭載したGALLERIAのフラッグシップモデルの一つです。
最高クラスの性能を持つAMDのRyzen9 5900XにRadeon RX6800XTを組み合わせ、更にCPUクーラーがGAMMAXX製の水冷クーラーになっているのがポイント。
またストレージもGen4に対応した超高速M.2SSD 1TBが搭載され、全体的にかなりハイスペックな仕上がりとなっています。
価格は30万円以上と安くありませんが、超高性能なゲーミングPCが欲しいという人におすすめしたい一台です。
GALLERIA ZA9R-68XTの実際の外観を写真でチェック
ということで実機レビューに入りたいと思います。
まずは実物の外見を写真でチェックしてみましょう。
GALLERIA ZA9R-68XT本体
こちらが今回お借りしたGALLERIA ZA9R-68XTの全体像です。
ガンメタリックカラーの新型ケースに重厚感があり、かなりいい感じです。
フロントパネル。
全体的にはかなりシンプルで、ガレリアのロゴ以外に目立つ装飾などはありません。
フロントパネル上段には各種インターフェース類が。
インターフェースは左から電源ボタン、リセットボタン、アクセスランプ、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、そしてLINE-OUT&INです。

上段部分には5インチの拡張スロットがある為、光学ドライブなどが増設可能となっています。
下段部分は特に何もありませんでした。
天板部分。
天板にはひし形の排気口が無数に設置してあります。
ですがそれによる出っ張りなどがなく、デザイン的にはかなりスッキリした印象です。
続いて右側サイドパネル。
右側には透明なアクリルパネルが設置されていて、内部構造が確認できるようになっていました。
(反射が強かったのでぼかしています、ご了承ください)
両サイドパネル前方には青いひし形のメッシュがあり、こちらは天板と違って吸気用のものとなっています。

左側面。
左側はメッシュ部分以外に目立ったデザインはなく、かなりシンプルです。
背面。
インターフェース部分アップ。
背面の主要インターフェースはUSB3.2 Gen1 x6 、USB3.2 Gen2 x2となっています。
フロントパネルと合わせると合計12個もUSB端子があるので、拡張性はかなり高いですね!
PCIスロット周辺。
PCIのスロットは8箇所あり、うち上部2箇所がグラフィックボードで使われていました。
グラフィックボードの端子はDP x 2、HDMI x 1です。

電源部分。
底面もチェック。
底面には後部に取外し可能なメッシュフィルターが装着されていました。
ゲーミングPCは一般的なパソコンに比べて熱を持つので、それを冷ますために吸気の性能も高めにできています。
するとどうしてもフィルターにホコリが溜まってきてしまうのですが、こういった取外し可能なフィルターがあると掃除やメンテナンスが簡単にできるので、かなり楽ちんなんですよね。
次は内部を見ていきましょう!まずは右側から。
無駄なくみっちりと詰まっている印象です。
CPU周辺アップ。
搭載されている強力なCPU、Ryzen9 5900Xを効率的に冷却するために、このモデルではCPUクーラーがGAMMAXX製のL240 V2+という水冷クーラーに置き換わっています。
そのため本体上部にラジエーターとファンが装着され、CPUには冷却液を循環させるためのパイプが接続されています。

メモリは8GBが2枚の合計16GB。
ヒートシンクなどは特に装着されていませんでした。
メモリチップはHynix製。
グラフィックボードアップ。
搭載されているRadeon RX 6800 XTはASRockのPhantom Gamingシリーズ。
非常に大型で、強力な冷却ファンを3基搭載しています。
背面には大きなボディを歪みなどから守る為、メタル製のバックプレートを装備。
そしてもう一つ、この大型グラフィックボードをガッチリと固定するために装着されているのがこれ。
その名も「リジッドカードサポート」です。
グラフィックボードは基本的にしっかり固定できるのがネジ止めできる後方部分だけなので、大型のグラフィックボードだと前方の支えがなくて不安なんですよね。
ですがこのリジッドカードサポートがあれば前方をがっちりと挟んでケースのフレームに固定してくれるので、そんな心配はいらなくなります。

マザーボードもASRockのPhantom Gamingモデル。
電源部分には最近のトレンドとなっているシールドカバーが装着されています。
普通だとむき出しの電源が隠れるので見た目がスッキリするだけじゃなく、電源部分とCPUやGPUの熱が干渉しないようになるので一石二鳥な効果があります。
そんなシールドカバーの上には3.5インチHDDが2基装着できるベイが。
HDDは大量のデータを保存するときにまだまだ必要になるため、これは嬉しいですね。
フロントパネル上部の裏側。
ここにはお伝えしたように5インチベイが一つあります。
主にDVDやBlu-rayなどの光学ドライブ用ですね。
中断から下段にかけては、大型のフロントファンが2基装着されています。
これは冷却性能だけじゃなく静音性にも期待できそう。
最後は左側面です。
こちらは主にケーブルの収納がメインとなっています。
マザーボード裏面はくり抜かれていて、放熱性アップ。
その下には2.5インチSSD用のベイが2つあります。

ケーブル類はタイラップや結束バンドでしっかりまとめられていました。
電源はSilverStone製のGOLD認証850Wモデルです。
不要なケーブル類の着脱できませんが、ちゃんとまとめられているので邪魔になることはないでしょう。
ちなみに新型のケースを採用したこちらのGALLERIAは、電源を入れることでフロントパネル周りに埋め込まれたLEDのラインが光ります。
こちらのライティング機能ですが、色や光り方などは専用のソフトで自分の好みに変更可能となっています。
旧型のケースではこういった遊びがなかったので、比較するとだいぶゲーミングPCっぽくなったような印象ですね!
GALLERIA ZA9R-68XT本体の外観に関しては以上です。
GALLERIA ZA9R-68XTの付属品
借用品への付属品はACケーブルのみだったので、写真は省略します。
通常は取扱説明書やマザーボード付属のユーティリティーディスクなどがついてくるようなので、詳しくは公式サイトを御覧ください。
また今回は特別にオプション扱いのゲーミングマウス&キーボードも付属していた為、合わせてレビューしたいと思います。こちらは通常カスタムで選択する必要があります。
GALLERIAオリジナルゲーミングマウス
GALLERIAオリジナルのゲーミングマウスはこんな感じ。
形状的にはオーソドックスなデザインのマウスです。
接続はUSBで、DPI(マウスポインタの速度)変更ボタンなどカスタマイズ可能なボタンが合計8つあります。(スクロールホイール含む)
PCのゲームではマウスにたくさんのボタンが付いているとかなり操作が楽になるので、これは嬉しいですね!

こちらは真上から見た図。
きれいな左右対称形のマウスですね!
裏面。
マウスの滑りをなめらかにするパネルが3箇所ついています。
ちなみにレーザーマウスなので読み取りが素早く正確です。
左側。
2つのボタンとDPI変更3段階がひと目で分かるLEDインジケーターがあります。
右側も同じ。
ボタンが多いだけじゃなく、左右対称なので右利きの人も左利きの人もどちらでも使えるというのも大きなメリットだと思います!
GALLERIAオリジナルゲーミングキーボード
次はGALLERIAオリジナルゲーミングキーボードです。
本体はこんな感じ。
見た目は普通のキーボードって感じですね!

裏面。
こちらも角度調整のスタンドや滑り止めマットが付いている一般的なキーボードといった印象です。
取説も入っていました。
オプション2,000円ほどで購入できる安価なキーボードでありながら、範囲は決まっているもののゲーミングキーボードということで同時押しにも対応しています。(太枠内)
またテンキーの右上にあるボタンを押すことで3段階のモードを切り替えることができ、ゲーム中に誤ってWindowsキーを押してしまうことを防いだり、キーのリピートをする機能もついています。
角度調整はスタンドを立てるか立てないかの2段階のみ。
こちらが通常時。
スタンドを立てるとキーボード上部が1cmほど高くなります。
スタンドに関してはそこまでこだわる人はいないと思うので、これで十分でしょう。
全体的に見ると安い割にはゲーミングキーボードとして最低限の機能がしっかり確保されているという感じで、前述したマウスと同様に2,000円で購入できる入門用ゲーミングキーボードとしては全然アリな製品だと思います!

GALLERIA ZA9R-68XTの付属品については以上となります。
GALLERIA ZA9R-68XTのストレージ情報&性能
次にGALLERIA ZA9R-68XTのストレージ情報を見ていきましょう。こちらが届いた状態のGALLERIA ZA9R-68XTのストレージ情報。
システムドライブである1TBのM.2 SSDにはOSなどがインストールされ、残りの容量は約899GBが使用可能となっていました。
Crystal Disk Info
ストレージの状態をチェックするCrystal Disk Infoでの結果はこんな感じ。
Crystal Disk Mark
続いてストレージの読み書き速度を測るCrystal Disk Markです。
こちらで測定した結果、読み込み速度は最大で5,009MB/s、書き込み速度は最大4,274MB/sという数値が出ました。

さすがGen4対応のM.2SSDを搭載しているだけあります。
ちなみにGALLERIA ZA9R-68XTの電源ONからデスクトップ画面になるまでの時間は10秒~15秒ほどでした。こちらも速いですねー!
GALLERIA ZA9R-68XTの各種ベンチマーク性能
続いてGALLERIA ZA9R-68XTの具体的な性能を表す各種ベンチマークテストの結果をまとめてみました。
PCMARK10
PC全体のスコアの目安となるPCMARK10では、8563というハイスコアになりました。
搭載されているパーツのスペックがどれも高いので、納得のスコアですね!
CINEBENCH
CPU性能をチェックするCINEBENCHでは、シングルコア性能が627pts、マルチコア性能が8385ptsとなっていました。
こちらも凄く高い数値です!特にマルチコアが8000以上超えているのはなかなか見ないので、エンコードなどの作業も超余裕でこなせそうです。
3DMARK
ゲームに大きな影響を与える3D性能の目安となる3DMARK(Time Spy版)では、16662というスコアをマークしました。
これだけ高いと最新のゲームも最高画質設定&高フレームレートでなんなく遊べますね~。
Final Fantasy XV ベンチマーク
続いて実際のゲームのベンチマークを測定してみましょう。
まずはファイナルファンタジー15 Windows Editionのベンチマーク。高品質&フルHD&ウィンドウモードで測定です。
結果は14280で『非常に快適』という評価になりました。重い部類に入るFF15でもこれだけのスコアが出るのは凄い。
Final Fantasy XIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク
国産の大人気MMORPGであるFF14、その最新拡張パック「暁月のフィナーレ」のベンチマークです。こちらも最高画質&フルHD&ウィンドウモードで測定。
結果はスコアが25717、評価が『非常に快適』となりました。
FF15より軽いので当然ではありますが、最高画質でも100フレーム以上はキープできるレベルです。
ドラゴンクエストX ベンチマーク
もう一つの国産人気MMOであるドラゴンクエストXのベンチマークソフトも最高画質&フルHD、ウィンドウモードで試しました。
結果はスコアが21156、評価が『すごく快適』となりました。
ドラクエXは20000前後のスコアがでればもう最高レベルの結果(それ以上出にくい)となるので、だいぶ性能を持て余している感じがします。
PSO2:ニュージェネシス ベンチマーク
最後はSEGAの最新人気アクションRPGののPSO2NGSです。
新しく生まれ変わったPSO2はグラフィックがよりリッチになり、PCに求める性能も以前より高くなっています。
そんなPSO2NGSのスコアは38268となりました。こちらもこれまでのタイトル同様、全く問題のないスコアですね。
GALLERIA ZA9R-68XTの具体的なベンチマーク性能については以上です。
GALLERIA ZA9R-68XTの静音性をチェック
GALLERIA ZA9R-68XTの静音性についてもチェックしてみました。
ただこちらは本格的な測定器で行ったわけではなく、スマホアプリの騒音測定器というもので判定しているので、あくまで目安として見てください。
なお測定はPCを起動した後のアイドル状態と、ゲームプレイを想定してのFF15ベンチマーク時で、それぞれ本体の真上&30cmほど離した位置で行っています。
アイドル時・・・本体の真上
PC起動後、デスクトップが表示されて1分ほど経過した状態で測定しました。
本体の真上(2-3cmほど離した状態)で測定したときの平均騒音は25.6dB。ほぼ無音に近いほど、非常に静かです。
アイドル時・・・本体から30cmほど離した場所
本体から30cmほど離した場合は25.4dBと、更に低くなりました。
ここまで低ければ顔を真横に近づけたりしないかぎり、気になることはないでしょう。
FF15ベンチ時・・・本体の真上
次に、実際のゲームプレイを想定して、FF15ベンチを動かしているときの騒音を測定してみました。
まず本体の真上の騒音ですが、こちらは35.1dBとなりました。
やっぱりアイドル時に比べると高くなってはしまいますが、ゲーム中としては静かな部類だと思います。
FF15ベンチ時・・・本体から30cmほど離した場所
本体から30cmほど離した場合のFF15ベンチ時の騒音は34.4dBとなりました。
35dB以下であれば個人的に十分な静音性ですね。
整理したものがこちら。
アイドル真上・・・25.6dB
アイドル30cm・・・25.4dB
FF15ベンチ真上・・・35.1dB
FF15ベンチ30cm・・・34.4dB
やっぱり水冷クーラーを使っているだけあって、特にアイドル時の静音性の高さが際立ちますね。
ゲーム中・・・特にFF15のような重いタイトルだとどうしてもある程度まで数値が上がってしまいますが、それでも35dB前後だったので十分静かな結果だったと言えるでしょう。
ですが本体を画面の横(顔の近く)などに設置する人だと気になる人も出てくると思うので、そういった人はゲーム中はイヤホンやヘッドホンを付けてプレイするのがおすすめです。

GALLERIA ZA9R-68XT実機レビューまとめ
ということで今回はGALLERIA ZA9R-68XTの実機レビューを記事にしてみました。
改めて内容をまとめると、
- 30万円以上のフラッグシップモデル
- ガンメタリックで重厚感があるケース
- 使いやすいフロントインターフェース
- フロントパネルの周囲はLEDのラインが光る
- 底面部分に取外し可能なメッシュフィルター
- 冷却性能の高い水冷クーラー搭載
- RX6800XTはバックパネル付きの3連ファンモデル
- リジッドカードサポートでグラボをがっちり固定
- 電源部分にシールドカバー
- シャドウベイはHDD2基、SSD2基の合計4つ
- フロントパネル裏に5インチベイ&2基の大型ファン
- ケーブル類はタイラップなどで結束
- ストレージは5000MB/S超えの超高速M.2SSD
- 全体的なスペックが非常に高く、各種ベンチマークがハイスコア
- 重いゲームやエンコードも余裕
- 十分高い静音性
こんな感じになりました。
GALLERIA ZA9R-68XTはRyzen9 5900XにRadeon RX6800XTを組み合わせた、フラッグシップゲーミングPCです。
そのため最新ゲームのプレイやエンコードなど、高負荷な作業もなんなくこなすことができます。
また発生する熱も水冷クーラーや大型ファンで効率的に冷却し、静音性も十分。
更に5000MB/S以上の読み込み速度を発揮するM.2SSDで起動やロードも速く、トータルで非常に満足度の高い一台に仕上がっています。
価格は決して安くありませんが、「高性能なゲーミングPCが欲しい」「ストレスのないパソコンが良い」という人におすすめしたいモデルです。

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