ドスパラのエントリーゲーマー向けBTOパソコン【Lightning AH5(ライトニングAH5)】。
今回その実機を貸し出ししてもらえたので、早速レビューをしていきたいと思います。

※時期によって仕様・構成が変わる可能性があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
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Lightning AH5ってこんなパソコン
まずはLightning AH5についてどんなパソコンなのか簡単に解説しておきます。
OS | Windows® 10 Home 64bit |
CPU | AMD Ryzen 5 3500 (3.6GHz-4.1GHz/6コア/6スレッド) |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB (DVI x1,HDMI x1) |
マザーボード | AMD B450 チップセット マイクロATXマザーボード |
メモリ | 8GB DDR4 SDRAM(PC4-21300/8GBx1) |
ストレージ | 500GB NVMe SSD(※借用モデルは256GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (DVD±R DL 対応) |
電源 | 450W 静音電源 (80PLUS BRONZE) |
ケース | Diginnos EM041 ミニタワーケース (MicroATX) |
入出力ポート | 前面:USB3.0 x2, 背面:USB2.0 x2, USB 3.1 Gen1 x4 |
本体サイズ | 190(幅)×420(奥行き)×360(高さ)mm |
重量 | 約7.8Kg |
キーボード・マウス | 日本語キーボード 光学式ホイールマウス ブラック(3ボタン、有線) |
価格 | 69,980円(税込76,978円) |
※基本構成です。カスタマイズによりスペック・価格は変わります。
Lightning AH5は69,980円という安さが魅力のドスパラのデスクトップBTOです。
GALLERIAシリーズのように明確なゲーミングPCというわけではないのですが、グラフィックボードにGeForce GTX1650を搭載しているのでゲームもそこそこ楽しめるモデルに仕上がっています。
マルチコア性能の高い第3世代RyzenにDVDスーパーマルチドライブなども搭載されているので、仕事用としても◎。
またキーボードとマウスも標準装備と、総合的にコスパの高いBTOパソコンとなっています。
Lightning AH5の実際の外観を写真でチェック
ということで実機レビューに入りたいと思います。
まずは実物の外見を写真でチェックしてみましょう。
Lightning AH5本体
こちらが今回お借りしたLightning AH5の全体像です。
見た目はオーソドックスなミニタワーパソコンです。
全体のサイズは190(幅)×420(奥行き)×360(高さ)mmとなっています。
ミニタワーということで重量も約7.8Kgと軽いので、女性でも頑張れば運べます!
こちら正面から。
上段にはDVDスーパーマルチドライブがあり、その下に空きの5インチベイがあります。
中段には3.5インチベイが2つと、USB3.0が2つ、そしてLINE-IN&OUT端子があります。
ミニタワーでありながらかなり拡張性は高そうです。
こちら下段。
下段は電源やリセットスイッチ、HDDのアクセスランプがあります。
平行に板が並べられたようなスリットの裏には吸気ファンが取り付けられるようになっています。(別売り)
続いて右側面から。
こちらは特に何もありません。
左側面。
シンプルな右側と違い、こちらには大きなダクトがあります。
フロントパネル下部とこちらのダクトから吸気する形ですね。
天井部分も特になにもありません。
こちらは底面。
底面は4箇所に足があります。吸気スロットなどはありません。
足はゴムではなくプラスチックのような素材だったので、あまり力が加わるとちょっと滑るかもしれません。
背面を見てみましょう。
上部には電源が設置してあります。
中段には各種インターフェースと排気用のファンが。
主要なインターフェースはPS/2が1つ、USB2.0が2つ、そしてUSB 3.1 Gen1が4つあります。
これだけあれば周辺機器の接続などで困ることはなさそうですね!
あとはオーディオ用の端子にLAN、そしてオンボードグラフィックス用のRGB、DVI、HDMI端子となっています。
下部のスロット。
ここにはグラフィックボードの端子があります。
借用したモデルのグラフィックボードではDVI-D端子とHDMI端子の2つとなっていました。
続いて内部を見てみましょう。
ミニタワーなので結構ぎゅうぎゅうに詰まっているのかと思ったんですが、開けてみたらかなり余裕があってびっくり。
吸気ファンなどが付いていないからというのもありますが、シャドウベイなどの拡張スペースを確保しながらこれだけ余裕があるのは良いですね!
電源部分アップ。
電源は450Wの80PLUS BRONZEモデルとなっています。
こちらはCPUファン。
CPUファンはAMDの純正モデルとなっています。
ファンの性能的には全く問題ないのですが、Ryzen7シリーズからだとLEDイルミ付きモデルになり、Ryzen5搭載のこちらではLED非搭載なのでちょっと地味ではあります。
まぁあくまで汎用型のデスクトップPCなので、そういった見た目などにもこだわりたい人はゲーミングPCを選んだほうが良いでしょう。
グラフィックボード部分アップ。
借用したモデルに搭載されていたのはショート基盤のGeForce GTX1650でした。おそらくPalit製かな?
ミニタワーでありながら内部のスペースが広いのは、このショート基盤タイプのグラフィックボードを採用していることも大きいですね。
メモリ部分。
メモリはPC4-21300の8GBタイプが1枚となっています。
スロットが一つ空いているので、もしゲームを本格的に楽しみたいのであれば16GBに増設するのがおすすめです。
ストレージは超高速なM.2 SSDとなっています。
借用したモデルではKingston製の256GBとなっていましたが、現在販売されているモデルでは500GBが標準となっているようです。
※定期的に仕様が変わるので、最新情報は公式サイトをご確認ください。
フロントパネルの裏側部分。
最上部にはお伝えしたようにDVDスーパーマルチドライブが標準搭載され、2段めは空きとなっています。
5インチベイの下には3.5インチのオープンベイとシャドウベイがそれぞれ2基ずつ=計4基あります。
そこまで使わないかもしれませんが、拡張性が高いほうが後々便利なので良いですね。
各種コード類もタイラップでしっかりまとめられています。
コード類をまとめるのは単に見た目が良くなるだけじゃなくエアフローやスペースの確保にも大きく貢献するので、重要なポイントです。
最後に背面ファン。
Lightning AH5本体の外観に関しては以上です。
Lightning AH5の付属品
借用したLightning AH5の付属品はこんな感じでした。
マザーボード&グラフィックボードのマニュアルとドライバCD、電源ケーブル、そしてマウスです。
実際はここにキーボードも付属しますが、今回借りたモデルには付属していませんでした。
マウス
マウスは光学式で、左右クリック+ホイールのオーソドックスなタイプです。
真上から。
左側。
サイドボタンなどは特にありません。
右側。
後ろから。
全体を黒い光沢あるパーツで囲んでいることがわかります。
裏面。
可もなく不可もなくといった感じの光学式マウスですね。
多くのモデルでは基本的にマウスは別売りなので、付属するものはおまけと考えて置いたほうが良さそうです。
Lightning AH5の付属品については以上となります。
Lightning AH5のストレージ情報&性能
次にLightning AH5のストレージ情報を見ていきましょう。こちらが届いた状態のLightning AH5のストレージ情報。
システムドライブである256GBのM.2 SSDはOSがインストールされ、残りの容量は約206GBが使用可能となっていました。
繰り返しますが借用モデルでは256GBですが、現在販売されているモデルは500GBと倍あります。
※定期的に仕様が変わるので、最新情報は公式サイトをご確認ください。
Crystal Disk Info
ストレージの状態をチェックするCrystal Disk Infoでの結果はこんな感じ。
Crystal Disk Mark
続いてストレージの読み書き速度を測るCrystal Disk Markです。
こちらで測定した結果、読み込み速度は最大で3,453MB/s、書き込み速度は最大1,272MB/sと、非常に高い数値が出ました!
M.2 SSDだからというのもありますが、7万円前後のPCでこれだけ速いのはかなり魅力的だと思います。
アプリやゲームの起動・ロードでストレスが溜まることはほぼ無いのではないでしょうか!
ちなみにLightning AH5の電源ONからデスクトップ画面になるまでの時間は25秒~30秒ほどでした。
Lightning AH5の各種ベンチマーク性能
続いてLightning AH5の具体的な性能を表す各種ベンチマークテストの結果をまとめてみました。
テスト環境としては初期化済みのLightning AH5実機でOSのアップデート&最新のグラフィックスドライバをインストールした状態で行っています。
ちなみにOSはWindows 10 Homeがインストールされていました。
PCMARK10
有名ベンチマークソフトの一つであるPCMARK10では、5321というスコアになりました。
ハイエンドPCなどにはかなわないものの、税込み7万円台のPCの割にはかなり高い数値に感じます。
CINEBENCH
CPU性能をチェックするCINEBENCHでは、シングルコア性能が466pts、マルチスレッド性能を含めた全体の性能が2572ptsとなっていました。
シングルコアも高めですが、やはり第3世代Ryzenのおかげでマルチコア性能がかなり高い感じですかね。
この価格帯のモデルでこれだけの数値がでればかなり良いのではないでしょうか!
3DMARK
ゲームに大きな影響を与える3D性能の目安となる3DMARK(Time Spy版)では、3518というスコアをマークしました。
オンボードグラフィックスのパソコンよりは当然高いですが、やっぱりGTX1650というエントリーモデルのグラフィックボードを搭載しているため、そこまで高い数値ではありません。
参考までに、GTX1650から1~2ランク上のモデルであるGTX1660 SUPERを搭載したGALLERIA XTでは倍近い数値である6055となりました。
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なのでより高い性能を求めるのであればGALLERIA XTなどのゲーミングモデルを購入したほうが良いでしょう。
Final Fantasy XV ベンチマーク
続いて実際のゲームのベンチマークを測定してみましょう。
まずはファイナルファンタジー15 Windows Editionのベンチマーク。高画質&フルHD&ウィンドウモードで測定です。
結果は3529というスコアで『普通』という評価になりました。
3DMARKの結果があまり高くなかったので、重いゲームであるFF15の最高画質設定で「普通」の評価が出ただけでも良いほうかもしれません。
もしLightning AH5でこのゲームを快適に遊びたい場合は、設定や解像度を落として調節することをおすすめします。
Final Fantasy XIV 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
国産の大人気MMORPGであるFF14のベンチマークです。こちらも最高画質&フルHD&ウィンドウモードで測定。
結果はスコアが8793、評価が『非常に快適』となりました。
こちらはFF15に比べてかなり軽いゲームになるので、Lightning AH5でも全く問題なく遊べることがわかります。
ドラゴンクエストX ベンチマーク
もう一つの国産人気MMOであるドラゴンクエストXのベンチマークソフトも最高画質&フルHD、ウィンドウモードで試しました。
結果はスコアが18460、評価が『すごく快適』となりました。こちらもFF14に続き最高評価!
FF14よりも軽いゲームなのでFF14が快適に遊べるならDQ10も全然余裕ですね!
Phantasy Star Online2 ベンチマーク
最後はアクションRPGとして人気のPSO2です。
こちらも今となっては古く軽いゲームなので、40732という高スコアになりました。
まぁこのあたりのゲームになってくると最近のPCのスペックであればオンボードグラフィックスでも問題なく遊べるかもしれませんね。
Lightning AH5の具体的なベンチマーク性能については以上です。
Lightning AH5の静音性をチェック
Lightning AH5の静音性についてもチェックしてみました。
ただこちらは本格的な測定器で行ったわけではなく、スマホアプリの騒音測定器というもので判定しているので、あくまで目安として見てください。
なお測定はPCを起動した後のアイドル状態と、ゲームプレイを想定してのFF15ベンチマーク時で、それぞれ本体の真上&30cmほど離した位置で行っています。
アイドル時・・・本体の真上
PC起動後、デスクトップが表示されて1分ほど経過した状態で測定しました。
本体の真上(2-3cmほど離した状態)で測定したときの平均騒音は32.4dB。
ですが体感的にはもっと低かったので、おそらく私の部屋の環境音なども影響していると思います。
アイドル時・・・本体から30cmほど離した場所
本体から30cmほど離した場合は32.6dBと、真上から測ったときとほぼ一緒の結果になりました。
わずかに上昇してはいるものの、やっぱり私の部屋の環境音で30dB以上になっている可能性が高いですね(汗)
FF15ベンチ時・・・本体の真上
次に、実際のゲームプレイを想定して、FF15ベンチを動かしているときの騒音を測定してみました。
まず本体の真上の騒音ですが、こちらは38.9dBとなりました。やっぱり重いゲームを動かすとそれなりにファンは回りますね。
ただ40dBは超えていないので、負荷がかかってもあまりうるさくないと思います。
FF15ベンチ時・・・本体から30cmほど離した場所
本体から30cmほど離した場合のFF15ベンチ時の騒音は36.3dBとなりました。
ほぼ気にならないという人が多い数値だと思います。
整理したものがこちら。
アイドル真上・・・32.4dB
アイドル30cm・・・32.6dB
FF15ベンチ真上・・・38.9dB
FF15ベンチ30cm・・・36.3dB
ゲームプレイ中は35dB以上になりますが、アイドル時はおそらく30dBを切っているくらい静かなので、業務用としてこのモデルを買うにあたって騒音が気になっている人は心配しなくても大丈夫ですね。
またゲーミングPCとして購入したい人でもこれくらいの数値であればイヤフォンやヘッドフォンをしてしまえば全く聞こえなくなると思うので、気にすることはないでしょう。
Lightning AH5実機レビューまとめ
ということで今回はLightning AH5の実機レビューを記事にしてみました。
改めて内容をまとめると、
- Lightning AH5は安さが魅力のBTOパソコン
- ミニタワーで比較的小型&軽量のため、女性でも安心
- デザインはオーソドックスなスタイル
- DVDスーパーマルチドライブ搭載
- インターフェースが多めで使いやすい
- 内部はミニタワーの割に広くエアフローも良い
- シャドウベイやメモリスロットなど拡張性がある
- マウスやキーボードが標準で付属(貸し出し品はマウスのみ)
- 安くてもM.2 SSDでロード&起動が爆速
- CPU性能はそこそこ高いもののGPU性能は低め
- FF15などの重いゲームは設定を下げて遊ぶのがおすすめ
- 一昔前のゲームであれば最高設定でも快適
- 騒音が低いので普段は全く気にならない
こんな感じになりました。
Lightning AH5は6万円台で購入できるドスパラのエントリー向けBTOパソコンです。
一応ゲーミングPCシリーズのGALLERIAと違い一般的な使用に向けてデザインされたモデルですが、CPUに第3世代Ryzen、グラフィックボードにGTX1650を搭載していることで、ある程度ゲームが遊べる性能を持っています。
ただしGTX1650は現行のNVIDIA製GPUとしては最下位に位置するグレードのものなので、最新の美麗なグラフィックスを使った3Dゲームなどはスペック不足で動作しないことが多いでしょう。
ですがFF14やPSO2など一昔前のゲームであれば最高画質でも全く問題なく動作するので、「普段は仕事で使ったりYoutubeを見るくらいで、たまーに軽くゲームをする」といった用途であればかなりおすすめできるモデルに仕上がっています。
しかもDVDスーパーマルチドライブやキーボード・マウスが標準で付属するので、全体的なコスパも◎。
さらにタイミングによってはマインクラフトのダウンロードコードが付属するようなので、ライトゲーマーには”ゲーミングPC”として十分選択肢の一つに入るのではないでしょうか!

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