インテルの第11世代CPUを搭載したドスパラのゲーミングノート【GALLERIA XL7C-R36 11800H(ガレリアXL7C-R36 11800H)】。
今回その実機を貸し出ししてもらえたので、早速レビューをしていきたいと思います。

※時期によって仕様・構成が変わる可能性があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
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GALLERIA XL7C-R36ってこんなパソコン
まずはGALLERIA XL7C-R36についてどんなパソコンなのか簡単に解説しておきます。
OS | Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属) |
CPU | インテル Core i7-11800H (2.30-4.60GHz/8コア/16スレッド) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB + インテル UHDグラフィックス |
マザーボード | モバイル インテル HM570チップセット搭載マザーボード メモリスロット x2 (最大 64GB) |
メモリ | 16GB DDR4 SO-DIMM (PC4-25600/8GBx2/2チャネル) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
光学ドライブ | 無し |
ディスプレイ | 144Hz 狭額ベゼル 15.6インチ 非光沢フルHD液晶(1920×1080ドット表示) |
カメラ | HD画質 WEBカメラ/IR専用カメラ(Windows Hello対応) |
無線LAN | インテル Wi-Fi 6 AX201NGW (IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 2x2 Max2.4Gbps) |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー (約 5.0 時間) |
入出力ポート | 3.1Gen1 Type-A x2,USB2.0 Type-A×1,Thunderbolt4 Type-C x1(DP1.4対応/PD非対応),マイク入力 x1,ヘッドフォン出力 x1 /HDMI2.1 x1 ※Type-CはPD(Power Delivery)非対応 SDカードリーダー (SDXC/SDHC対応) |
本体サイズ | 360(幅) × 244(奥行き) × 23.0(高さ) mm |
重量 | 約2.1kg |
キーボード・マウス | シングルRGB対応 日本語配列102キーボード(かな印字) マウス無し |
価格 | 169,980円(税込) |
※基本構成です。カスタマイズによりスペック・価格は変わります。
GALLERIA XL7C-R36 11800Hは、以前レビューしたGALLERIA XL7C-R36のCPUが、ノート向けの最新CPUである第11世代Core i7-11800Hに置き換わったモデルです。
CPUがパワーアップしたことでよりゲーミング性能があがり、グラフィックボードのRTX3060と相まってノートながら快適なゲームプレイができるようになっています。
またインターフェース類も多く拡張性が高いので、デスクトップはスペースを取って設置できないという人にもメインPCとして十分におすすめできる一台です。
GALLERIA XL7C-R36の実際の外観を写真でチェック
ということで実機レビューに入りたいと思います。
まずは実物の外見を写真でチェックしてみましょう。
GALLERIA XL7C-R36本体
こちらが今回お借りしたGALLERIA XL7C-R36の全体像です。
ヒンジ部分を背面にして撮ったのでロゴが逆さですが、無駄なデザインなどがなく非常にスッキリとしています。
手前から。
中央部分には開きやすいようにくぼみがありますね。
右側面。
右側にはSDカードリーダーとUSB 3.1Gen1 Type-A x2が2つあります。

左側。
こちらにはUSB2.0 Type-A×1とLINE-IN&OUT端子がありました。
右側のUSB3.0と違い、こちらはUSB2.0という点には注意。
背面。
背面にはThunderbolt4 Type-C x1、HDMI2.1 x1、そしてLANと電源コネクタがあります。
そのためモニターへの外部出力やマルチディスプレイ化も可能。
底面はこんな感じです。
裏面は排熱用のスリットが無数にあり、四隅には大型のゴム足が装着されています。
ゲーム中の激しいタイピングなどでも安定して使えそうです。
ディスプレイを開いた全体像がこちら。
画面の上部中央にはHDインカメラが内蔵されています。
WindowsHelloにも対応しているので、顔認証によるログインももちろんOK!
ベゼルは狭く、かなりスッキリしています。
キーボード部全体。
キーボードはフルサイズなので、仕事や作業をする場合にも別途テンキーなどを装着する必要がありません。
キーのピッチも広めでタイプミスも少なそう。
タッチパッドも十分な広さ。
キーボード部の右上にはスイッチが2つあります。
右側にあるのが電源スイッチ、左側にあるのが後述するモード切替スイッチです。
キーボード部右下には搭載されているパーツなどのステッカーが、
そして左下にはSteamのインストール済みシールが張ってありました。
電源を入れるとこんな感じ。

ディスプレイは視野角が広く、ほぼ真横から見ても問題ない発色となっていました。
リフレッシュレートも144Hzに対応していますし、かなり見やすいですね。
そして外見ではありませんが、このPCにはGameCenterというソフトウェアがインストールされています。
このソフトはシステム情報が簡単にチェックできる他、ファンの回転数やライティングも自由に設定できます。
そして各設定を”通常時”や”ゲームモード時”といった個別のプリセットとして保存でき、前述したモードの切り替えスイッチでこれらを瞬時に変更することができるようになっています!
なので普段は静音性・省電力性の高い設定にしておいて、ゲームプレイ中はワンプッシュで効果的に排熱ができたり派手なライティングを楽しめるモードに変える、なんてことが出来ます。

ちなみにライティングを変えるとキーの色はこんな感じで変わります。
キーの色だけじゃなく、光り方なども好みにあわせて変更可能です。
やっぱりライティング機能がついていると”ゲーミングPC”っていう感じがしますね!
GALLERIA XL7C-R36 11800Hの外観に関しては以上です。
GALLERIA XL7C-R36 11800Hの付属品
今回借りたモデルへの付属品はACアダプタのみでした。通常は取扱説明書やマザーボード付属のユーティリティーディスクなどがついてくると思います。
ゲーミングノートということもあって電源部分は大きいので、外出先へ持ち込む場合はちょっと大変かもしれません。
GALLERIA XL7C-R36 11800Hの付属品については以上となります。
GALLERIA XL7C-R36 11800Hのストレージ情報&性能
次にGALLERIA XL7C-R36 11800Hのストレージ情報を見ていきましょう。こちらが届いた状態のストレージ情報。
システムドライブである500GBのM.2 SSDにはOSなどがインストールされ、残りの容量は約436GBが使用可能となっていました。
Crystal Disk Info
ストレージの状態をチェックするCrystal Disk Infoでの結果はこんな感じ。
Crystal Disk Mark
続いてストレージの読み書き速度を測るCrystal Disk Markです。
こちらで測定した結果、読み込み速度は最大で2,490MB/s、書き込み速度は最大1,720MB/sという数値が出ました。
Gen4レベルではないものの、十分高い数値だと思います。
ちなみにGALLERIA XL7C-R36の電源ONからデスクトップ画面になるまでの時間は20秒~25秒ほどでした。
GALLERIA XL7C-R36の各種ベンチマーク性能
続いてGALLERIA XL7C-R36の具体的な性能を表す各種ベンチマークテストの結果をまとめてみました。
テスト環境としては初期化済みのGALLERIA XL7C-R36実機でOSのアップデート&最新のグラフィックスドライバをインストールした状態で行っています。
PCMARK10
PC全体のスコアの目安となるPCMARK10では、6630というスコアになりました。
旧型CPUモデルのXL7C-R36では6000には届きませんでしたが、11800Hを搭載したこちらのモデルでは余裕で達成。CPUの性能にかなり差があることがわかりますね。
CINEBENCH
CPU性能をチェックするCINEBENCHでは、シングルコア性能が582pts、マルチコア性能が3983ptsとなっていました。
こちらも旧型CPUモデルのXL7C-R36と比べるとシングルコア性能はほぼ同等ですが、マルチコアスコアが約1000ptsもアップとかなり向上していることがわかりました!
3DMARK
ゲームに大きな影響を与える3D性能の目安となる3DMARK(Time Spy版)では、8436というスコアをマークしました。
ノートとして考えるとかなり高い数値です。ちなみに旧型モデルでは5444というスコアだったので、こちらも大きく向上。
Final Fantasy XV ベンチマーク
続いて実際のゲームのベンチマークを測定してみましょう。
まずはファイナルファンタジー15 Windows Editionのベンチマーク。高品質&フルHD&ウィンドウモードで測定です。
結果は8484で『快適』という評価になりました。
やはりCore i7-11800H+RTX3060という組み合わせのため、重いタイトルの一つであるFF15も問題なく遊べますね。
Final Fantasy XIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク
国産の大人気MMORPGであるFF14、その最新拡張パック「暁月のフィナーレ」のベンチマークです。こちらも最高画質&フルHD&ウィンドウモードで測定。
結果はスコアが17563、評価が『非常に快適』となりました。

ドラゴンクエストX ベンチマーク
もう一つの国産人気MMOであるドラゴンクエストXのベンチマークソフトも最高画質&フルHD、ウィンドウモードで試しました。
結果はスコアが17445、評価が『すごく快適』となりました。こちらもFF14同様、非常に高いスコアで全く問題ありませんね。
PSO2:ニュージェネシス ベンチマーク
最後は最新人気アクションRPGののPSO2NGSです。
新しく生まれ変わったPSO2はグラフィックがよりリッチになり、PCに求める性能も以前より高くなっています。
そんなPSO2NGSのスコアは33357となりました。旧型CPUモデルのXL7C-R36が19000ほどのスコアだったので、大幅に上昇しているのがわかります!
GALLERIA XL7C-R36 11800Hの具体的なベンチマーク性能については以上です。
GALLERIA XL7C-R36 11800Hの静音性をチェック
GALLERIA XL7C-R36 11800Hの静音性についてもチェックしてみました。
ただこちらは本格的な測定器で行ったわけではなく、スマホアプリの騒音測定器というもので判定しているので、あくまで目安として見てください。
なお測定はPCを起動した後のアイドル状態と、ゲームプレイを想定してのFF15ベンチマーク時で、それぞれ本体の真上&30cmほど離した位置で行っています。
アイドル時・・・本体の真上
PC起動後、デスクトップが表示されて1分ほど経過した状態で測定しました。
本体の真上(2-3cmほど離した状態)で測定したときの平均騒音は26.4dB。非常に低い数字です。
アイドル時・・・本体から30cmほど離した場所
本体から30cmほど離した場合は26dBと、真上とほぼ同じ結果に。
体感的には本体は無音なので恐らくアイドル時は共にもっと低く、26dB前後の数値は私の部屋の環境音の可能性が高いです。
FF15ベンチ時・・・本体の真上
次に、実際のゲームプレイを想定して、FF15ベンチを動かしているときの騒音を測定してみました。
まず本体の真上の騒音ですが、こちらは42.7dBとなりました。アイドル時が低すぎたこともあり、かなり高くなったように感じます。
ノートPCは本体が小さく大型のファンや冷却スペースが確保できないこともあり、ゲーム中の騒音などがデスクトップPCに比べても大きくなってしまうので、仕方がないですね。
FF15ベンチ時・・・本体から30cmほど離した場所
本体から30cmほど離した場合のFF15ベンチ時の騒音は38.9dBとなりました。
まだ気になるレベルではありますが、真上よりはだいぶ静かになった印象です。
整理したものがこちら。
アイドル真上・・・26.4dB
アイドル30cm・・・26dB
FF15ベンチ真上・・・42.7dB
FF15ベンチ30cm・・・38.9dB
アイドル時はほぼ無音といえる感じで、非常に静かでした。
そのためちょっとした作業やネット、動画を楽しむ程度であれば騒音を全く気にすることなく利用することができると思います。
反面、ゲーム中の騒音はかなり高くなっていたので、個人的にはゲーム中はヘッドホンやイヤホンを装着してプレイすることをおすすめします。

GALLERIA XL7C-R36 11800H実機レビューまとめ
ということで今回はGALLERIA XL7C-R36 11800Hの実機レビューを記事にしてみました。
改めて内容をまとめると、
- GALLERIA XL7C-R36 11800Hは新型CPUを搭載したゲーミングノート
- 無駄な装飾がなくスッキリとしたデザイン
- USBポートが左右合計3つあり、拡張性が高い
- 外部モニター出力も可能
- 大型のゴム足で安定性抜群
- 狭額ベゼルで大きな画面
- WindowsHello対応のHDインカメラ内蔵
- キーピッチやタッチパッドが広くて使いやすい
- 便利なモード切替スイッチ付き
- 画面は144Hz対応で視野角も広い
- GameCenterアプリでファンやライティングが自由自在
- 各種ベンチマークスコアは旧型CPUモデルより大幅に向上
- FF15などの重いゲームも問題なし
- アイドル時の静音性は高いもののゲーム中は気になる
こんな感じになりました。
GALLERIA XL7C-R36 11800Hはインテルの第11世代Core i7-11800Hを搭載した、ドスパラのゲーミングノートです。
以前レビューしたXL7C-R36に比べてCPU性能が大幅に向上しているため、様々な処理やゲームをより快適にこなすことができるようになっていました。
ただしゲーム中の騒音は高めなので、プレイするときは密閉型のイヤホンやヘッドホンを付けて遊ぶのがおすすめです。
また外観的には無駄な装飾もなく、スリムなベゼルや視野角の広い144Hz対応で非常に見やすいディスプレイもGOOD!
更にGameCenterアプリでライティングなども自由自在に設定できるので、自分の好みに合わせて簡単にカスタムすることができます。
このことからゲーミングPC初心者はもちろん、より高性能なゲーミングノートが欲しい人にもおすすめな一台と言えるでしょう。

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