ゲーミングPCはBTOパソコンの中でも高性能なパーツを使うので価格が比較的高くなりがちですよね。
安くても10万円以上、高いものなら20万、30万、更には100万円近くもするモンスターマシンも・・・(汗)
流石にそこまでのものは普通の人はいらないですが、特にアップグレードしなくても長く使えるものを考えると、やっぱり20万円程度は考えておきたいところ。
そうなってくると考えるのがローンや分割での支払いですが、このローン、安定した収入のある社会人であれば別ですが学生や未成年でも組むことは出来るのでしょうか?
そこで今回は学生や未成年でもゲーミングPCやBTOパソコンのローンを組めるのかどうかについて徹底調査してみました!
学生や未成年でもゲーミングPCのローンは可能、ただし条件あり
結論を言うと、ゲーミングPCを購入する上でのローン・分割支払いは学生や未成年でも可能となっています。
ゲーミングPCはやっぱりゲームをするためのパソコンということで、どちらかというと大学生や高校生など比較的若い人に人気の製品です。
そのため多くのBTOパソコンメーカーでは収入が低い人や出費を抑えたいという人のためにショッピングクレジットによる支払いに対応しているわけですね。
ただし誰でも無条件で組めるというわけではなく、ローンなのでもちろん審査や条件があります。
基本的には親などの保証人が必要
学生や未成年の場合は安定した収入がありません。
ローンは分割した金額を長期に渡って支払う方法なので、販売側としては途中で回収できないと赤字になってしまいます。
そこで万が一支払いができなくなってしまった場合でも代理人に支払いを継続してもらうようにする為、基本的には支払能力のある親などの連帯保証人が必要となります。
審査によっては落ちる可能性も
保証人がいたとしても必ず契約できるわけではありません。
販売会社側ではローンを組む人やその保証人に問題がないか、クレヒス=クレジットヒストリーを確認して判断します。
クレジットカードヒストリーって?
クレジットヒストリーとはその人の過去のローンやクレジットカードの利用履歴のことで、どんな契約をしてきたか・どんな取引をしてきたかをローン会社側で把握することが出来るようになっています。
これらの情報はどんな小さな取引内容であっても、ローン会社・クレジットカード会社が加盟する信用情報機関に集められて全ての会社で共有されます。
そしてこのときに個人の情報なども知ることが出来るので、例えばローンを組むときにもし「正社員で収入が安定し、現在まで借金はない」と嘘をついたとしても、それらはすべてローン会社側にはバレるということです。
ちなみにそういった点も信用できるかどうか見極める要素の一つとなっているので、ローンを組む場合に入力する情報には嘘偽り無いように注意しましょう。

未払い等がなければそこまで心配しなくても大丈夫
さて、ローンが通る条件について少し厳し目に書いてしまいましたが、実際は未返済があったり職がアルバイトのみといったことが無い限りはそこまで心配する必要はありません。
お店側も製品を売って儲けたいわけですし、ローン支払いは分割手数料が発生するのでお店側にとって一番おいしい支払い方法ですからね。
一応審査前に気をつけるべきポイントを以下にまとめておくので、参考にしてみてください。
ポイント
- 本人または代理人が定職についている
- 本人または代理人が短期間で転職していない
- 現在他に組んでいるローンが無い
- 現在借金がない
- 過去に未払いなどのトラブルがない
支払手数料には注意!各社のショッピングローン対応状況
続いて各BTOパソコンメーカーのローン・ショッピングクレジット対応状況についてまとめてみます。
BTOメーカー | 対応ローン会社 | 分割可能回数 | 実質年率 | 手数料無料 |
ドスパラ | ジャックス | 1~60 | 24%~11.85% | 48回まで |
G-Tune | ジャックス | 1~60 | 24%~11.85% | 48回まで |
フロンティア | ジャックス | 1~60 | 24%~11.85% | なし |
サイコム | ジャックス | 1~36 | 12.25%~15% | 36回まで |
ツクモ | ジャックス | 1~60 | 18%~9.87% | 24回まで |
パソコン工房 | ジャックス、オリコ、セディナ | 1~48 | 8.38%~6.72% | 48回まで |
ストーム | オリコ | 1~60 | 1.5874%~26.0111% | なし |
VSPEC | 非対応 | - | - | - |
SEVEN | ジャックス | 1~84 | 24%~9.06% | なし |
アプライド | 非対応 | - | - | - |
PCワンズ | ジャックス、オリコ | 1~60 | 24%~8.5% | 12回まで |
このように、VSPECやアプライドなど一部のメーカーではショッピングローン非対応となっていますが、基本的には多くのメーカーでローンによる支払いに対応しています。
ローンによる支払いはそれだけ利用者が多く、需要が高いということの裏付けでもあるんですよね。
そして前述したようにローンには必ず分割支払手数料が発生するので、「商品代金を分割した額に手数料を足した金額」が毎月の支払い料金となります。
この手数料はローン会社によって差があり、また結局のところ一回あたりの金額が安くなったとしてもトータルで高くなってしまう点には注意しましょう。
ただそんな分割手数料ですが、ドスパラやG-Tuneなど中にはキャンペーンにより手数料が無料のお店も。
なのでもしゲーミングPCを購入するメーカーが決まっていないのであれば、そういった手数料のかからないお店を選ぶのがおすすめです。
毎月の支払料金の具体例
では実際にローンを組んでゲーミングPCを購入する場合、毎月の支払料金はどれくらいになるのか具体的な例を出してシミュレーションしてみましょう。
今回は多数のプロゲーマーチームと提携していて、数々のeスポーツの大会でも使用されるG-Tuneのフラッグシップモデル、「MASTERPIECE i1640PA3-SP3」を例にとってみます。
MASTERPIECE i1640PA3-SP3のスペック・価格
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i9-9900K プロセッサー ( 8コア / 16スレッド / 3.60GHz / TB時最大5.00GHz / 16MB ) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2080Ti / 11GB (DisplayPort×3 / HDMI×1 / USB Type-C ×1) |
マザーボード | Intel Z390 チップセット ( ATX / SATA 6Gbps 対応ポート×6 / M.2スロット×2 ) |
メモリ | 32GB メモリ [ 16GB×2 ( PC4-21300 / DDR4-2666 ) / デュアルチャネル ] |
ストレージ | 1TB NVM Express SSD (インテル Optane メモリー H10 & ソリッドステート・ストレージ / PCI Express Gen3 x4 接続 ) |
光学ドライブ | スロットイン DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 800W 電源 ( 80PLUS(R) TITANIUM ) |
ケース | 【G-Tune】MASTERPIECE専用 プレミアムATXケース |
サイズ | 215×490×501 |
重量 | 約 16.7kg |
価格 | 359,800円(税込395,780円) |
※基本構成です。カスタマイズによりスペック・価格は変わります。
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このモデルはG-Tuneの上級グレードであるMasterPieceシリーズの中でも最高性能のパーツを多数搭載した、超高性能&超高級モデルとなっています。
Core i9-9900KにRTX2080Ti、32GBもの大容量メモリに加え、更に超高速なM.2 SSDが1TBもの大容量と、まさにフラッグシップにふさわしいスペックに仕上がっています。
全てのゲームを最高設定で快適に遊べるこのモンスターマシンですが、魅力的なスペックと相反して価格は税込40万円近くもする為、特に学生の場合はなかなか手が出せません・・・。
もしこれをローンで購入した場合、毎月の支払いはどうなるのでしょうか?
MASTERPIECE i1640PA3-SP3をローンで購入した場合の支払い金額
G-Tuneのフラッグシップモデル、MASTERPIECE i1640PA3-SP3を6回~48回のローンで購入した場合のそれぞれの金額や手数料は以下のとおりです。
※今回は例として5種類掲載していますが、ローン対応状況に記載したように実際はより多くの支払回数に対応しているので、詳しくは公式サイトからご確認ください。
分割回数 | 実質年率 | 分割手数料 | 1回目の支払料金 | 2回目以降の料金 | 合計金額 |
6回 | 11.23% | 12,930円 | 67,754円 | 67,400円 | 404,754円 |
12回 | 11.97% | 25,860円 | 34,884円 | 34,800円 | 417,684円 |
24回 | 12.25% | 51,720円 | 20,344円 | 18,400円 | 443,544円 |
36回 | 12.17% | 77,581円 | 14,405円 | 13,000円 | 469,405円 |
48回 | 12.02% | 103,441円 | 11,165円 | 10,300円 | 495,265円 |
こうしてみると12回ほどまでであれば分割手数料・合計支払金額は元の金額よりそこまで増えていませんが、24回以上になってくるとかなり手数料がかかるのがわかります。
48回にもなると分割手数料の合計は10万円を超え、安いPCなら1台変える金額になってしまいます。(ちなみにG-Tuneでは60回まで分割可能です)
そのかわり回数が増えるほど毎月の支払い金額も低く出来るので、この当たりは手数料と月々の料金のバランスを見ながら自分にあった回数を選ぶことになりそうですね。
学生がローンを組むなら手数料無料のショップがおすすめ
ということで今回はゲーミングPCやBTOパソコンを購入する場合、学生や未成年でもローンを組めるのか、各社のローン対応状況や手数料、そして実際に購入してみた場合のシミュレーションについて記事にしてみました!
改めてまとめると以下のとおりです。
まとめ
- 学生でも保証人が付けばローンでの購入は可能
- 審査はそこまで厳しくないが、過去に未払い等がある場合は注意
- 高額なゲーミングPCはローンでの購入が一般的で、対応しているメーカーも多い
- 分割回数が増えるほど月々の出費は抑えられるが、手数料が高額になる
- 分割支払手数料が無料のメーカーも
学生や新社会人など、まだ収入面で不安があるけれど高性能なゲーミングPC・BTOパソコンが欲しい!という人はショッピングローンによる分割支払での購入をすると良いでしょう。
ローンでの購入は普段ゲーミングPCを買えないような人でも購入しやすくなるので、お店側としても売上を伸ばすチャンス。
なので購入前の審査はあるものの、そこまで厳しくないので迷っている人はとりあえず申請してみると良いかも。
ただ、やっぱり気になるのは分割手数料です。月々の支払料金は低くなって書いやすくなりますが、合計金額を見ると結構損をしてしまいます。
ということで個人的にはやっぱり手数料が無料のお店で購入するのがおすすめです。
例に出したG-Tuneのモデルだと、48回払いの場合合計手数料は10万円を超えてしまいますからね。この手数料がかからないのであれば実質10万円引きと同じことになるわけです。
よって特に収入が少ない学生の場合は手数料無料に対応したドスパラやパソコン工房などで購入するのが良いでしょう。
ちなみにG-Tuneでも手数料無料キャンペーンが頻繁に行われているので、是非チェックしてみてください。
※割と頻繁に行われていますが、手数料無料はあくまでキャンペーン期間中のみという点はご注意ください。
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