VSPECで販売されているBTOゲーミングPC『第3世代Ryzenプレミアム』のレビュー記事です。
最新のVSPECフラッグシップモデルは、もの凄い人気で品切れ続出のRyzen9 3900Xを搭載した超高性能マシンに仕上がっています。
この記事ではそんな第3世代Ryzenプレミアムの詳細なスペックや特徴から、対応するゲーム、類似モデルと比較、そしてコスパやおすすめ度なども解説しています。
※時期によって仕様・構成が変わる可能性があるため、最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
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第3世代Ryzenプレミアムのスペックや特徴
OS | 無し |
CPU | AMD Ryzen 9 3900X 12C/24T 3.8-4.6G 105W |
GPU | AMD RADEON RX 5700 XT 8GB |
マザーボード | ASUS ROG CROSSHAIR VIII FORMULA (X570) |
メモリ | (計16GB) 8GB PC4-21300[2666] DDR4-SDRAM ×2本 |
ストレージ | 1TB GIGABYTE GP-ASM2NE6100TTTD AORUS NVMe Gen4 |
光学ドライブ | 無し |
電源 | Seasonic SSR-850FX FOCUS+ フルモジュール |
ケース | FractalDesign Define R6 Tempered Glass Black USB-C EATX |
本体サイズ | 233(W)×465(H)×543(D) mm |
マウス・キーボード | 無し |
価格 | 310,000円(税込341,000円) |
※基本構成です。カスタマイズによりスペック・価格は変わります。
AMDの最新ハイエンドRyzen9 3900X
CPUはAMDからついに登場した最新のハイエンドモデル、Ryzen9 3900Xが搭載されています。
『第3世代Ryzenプレミアム』というこのPCのモデル名のベースにもなっている3900Xは、12コア24スレッドによる驚異的なマルチタスク性能、そして非常に高いゲーミングパフォーマンスを発揮します。
クリエイティブな作業をする人にもおすすめで、Adobe系ソフトやAviutl等の各種動画編集ソフトでも非常に高速・軽快な動作が可能に。
PCの作業が全体的にストレスなく楽しめる最強CPUに仕上がっていますよ!
AMDの最新グラフィックボードRX5700XT搭載
CPUだけじゃなくグラフィックボードも最新モデルを採用。搭載されるのは同じく7月に発売されたばかりのRADEON RX5700XTです。
第3世代Ryzenと合わせ、コードネームNAVIとして注目を浴びていたAMDの次世代GPUで、これまでよりも大幅な性能向上を果たしています。
ライバルはGeForceのハイエンドモデルであるRTX2070。これまではなかなかNVIDIAの製品に追いつけなかったRADEONシリーズでしたが、今回からついに肩を並べるほど魅力あふれる製品に変わりました!
CPUがAMD製なのでグラフィックボードもAMDになれば相性も良さそうですし、統一感も出てより一層愛着が湧きそうですよね。
X570チップセット搭載「ROG CROSSHAIR VIII FORMULA」
マザーボードはASUSのROG CROSSHAIR VIII FORMULAが採用されています。
このマザーボードはASUSのゲーミングブランドであるR.O.G(リパブリックオブゲーミング)シリーズで最新のRyzenに対応したX570チップセットを搭載するハイエンドモデルです。
最大2個のM.2ドライブやUSB 3.2 Gen2が内蔵されている他、高性能なオンボードWi-Fi6(802.11ax)にGigabitイーサネットなど、ハイエンドにふさわしい充実した機能が魅力となっています。
またASUSのLED電飾システムであるAura Syncにも対応しているので、専用ソフトで鮮やかな光を自分好みに楽しむこともできます。
16GBメモリ搭載で快適
搭載されるメモリは8GB PC4-21300[2666] DDR4-SDRAMが2枚の合計16GBとなっています。
16GBあれば一般的な使い方でメモリ不足になるということはほぼ無いでしょう。
最新のゲームタイトルを遊ぶ場合でも8GB以上あれば問題ないことが多いので、余裕を持ってプレイすることが出来ます。
メモリは最近少しずつ値下がりしてきているので、予算が許すのであれば32GB以上にカスタムするのもアリですね!
爆速なGIGABYTE製M.2 SSDを搭載
ストレージにはGIGABYTE製のNVMe(M.2)SSD『GP-ASM2NE6100TTTD AORUS 』1TBが搭載されています。
AORUSはGIGABYTEのゲーミングブランドで、その名前がついたことからこのM.2 SSDはゲーミング用として強化されています。
全面を覆う同性ヒートシンクや、最大読み込み速度5,000MB/s、最大書き込み速度最大4,400MB/sと非常に高速なのが特徴。
パソコンの起動からゲームのロード時間まであらゆる作業のストレスが大幅に軽減されます。
ただしこれ以外にストレージがなく、M.2 SSD単体としては1TBは大容量ですがデータの保存も考えると別途SATA接続の大容量HDD or SSDが欲しいところです。
電源はSeasonicのSSR-850FX FOCUS+
電源にはSeasonic製の80PLUS GOLD認証である『SSR-850FX FOCUS+』が使われています。
850Wと大容量なので、TDP105WのRyzen9 3900XやTDP225WのRX5700XTといった高消費電力パーツを搭載しても安定して動作することが可能となっています。
また80PLUS GOLD認証なので電力効率が良いだけじゃなく、耐久性・寿命にも優れた高品質な電源と言えます。
不要なケーブルは外してスッキリさせられるのも嬉しいポイントですね!
ケースは静音性に優れたDefine R6
ケースはFractalDesignの人気モデル、Define R6が採用されています。
このケースはサイドのガラスパネルに黒一色のシンプル&シックで洗練されたデザインが魅力の一つですが、もう一つ大きな特徴があります。それが静音性。
フロントパネル、右サイドパネル、トップパネルに、パーツ等の動作音を軽減することができる高密度の防音素材が張り巡らされている他、付属のスチールカバーをトップパネルに取り付けることでケース内の密閉性を高め、防音性をさらに高めることも可能な作りになっています。
静音性だけじゃなく使い勝手もよく考えられていて、フロント上部に主要なポートやスイッチをまとめていたり、簡単にパーツが拡張できる内部構造、更には取り外しできるダストフィルターでメンテナンス性も考えられているなど、非常によくできたケースだと思います。
優れたデザイン、静音性、ユーティリティー、どれをとっても魅力的なケースなので、非常におすすめです!
OSが非搭載な点は注意
VSPECの第3世代Ryzenプレミアムの残念な点が一つ、それはOSが非搭載ということです。
他のBTOメーカーではOS標準装備のところが多いですが、VSPECでは基本的にオプションで選択しないかぎり付属しません。
なので買って届いてから「あれ、OSが起動しない!?」といったことにならないよう、事前にきちんと確認しておくことが大切です。
またマウスやキーボードも付属しないので、既に持っている人は良いですが合わせて購入する必要がある人は注意しましょう。
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第3世代Ryzenプレミアムと類似モデルとの比較
次に第3世代Ryzenプレミアムと類似モデルを比較してみましょう。
類似モデルとしてはドスパラの『GALLERIA AXZ』、パソコン工房の『LEVEL-R0X5-R93X-XYVI』等がありました。
モデル名 | 第3世代Ryzenプレミアム | GALLERIA AXZ | LEVEL-R0X5-R93X-XYVI |
メーカー名 | VSPEC | ドスパラ | パソコン工房 |
主要スペック | Ryzen9 3900X RADEON RX5700XT 16GB M.2SSD 1TB |
Ryzen9 3900X GeForce RTX2080Ti 16GB M.2SSD 1TB/HDD 2TB |
Ryzen9 3900X GeForce RTX2080Ti 8GB M.2SSD 256GB/HDD 1TB |
価格 | 310,000円(税別) | 333,333円(税別) | 279,980円(税別) |
ドスパラのGALLERIA AXZはVSPECよりも2万円ほど高いですが、その分グラフィックボードがより高額・高性能なRTX2080Tiになっていたり、ストレージに2TBのHDDがつくなどより高いスペックのモデルに仕上がっています。
大きくはグラフィックボードの違いなので、より高性能なグラフィックボードが欲しい場合には検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみにグラフィックボード単体で比較した場合、VSPECのRX5700XTとドスパラのRTX2080TiではRTX2080Tiのほうが10万円近くも高いので、2万円ほどで手に入るのであれば個人的にはGALLERIA AXZのほうがおすすめです!
もう一方のパソコン工房のLEVEL-R0X5-R93X-XYVIもRTX2080Tiを搭載していますが、こちらはメモリが8GB、M.2SSDが256GBにグレードダウンしていますが、その分価格も3万円ほど安くなっているのがポイント。
またVSPECの第3世代RyzenプレミアムはOS非搭載ですが、ドスパラのGALLERIA AXZとパソコン工房のLEVEL-R0X5-R93X-XYVIはどちらもWindows10homeが標準装備となっているので、単純なPCスペック以外にも差があることがわかります。
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第3世代Ryzenプレミアムが対応するゲームは?
LEVEL-R0X5-R93X-XYVIが対応する主要ゲームタイトルには以下のようなものがあります。
目安として、フルHD(1920x1080)&最高・ウルトラ画質設定をフレームレート100FPS以上で楽しめる=超快適!、75FPS以上100FPS未満=快適、60FPS以上75FPS未満=普通、30FPS以上60FPS未満=厳しい、そして動作不可の5段階評価としました。
144Hzだけじゃなく240Hzなどの超高リフレッシュレートのゲーミングモニターが広く普及してきているので、少し厳し目ではありますが「60FPS未満はあまり快適にプレイできない環境」と設定しています。
なお各数値は海外のベンチマーク結果サイトにて、CPUとGPUの構成を合わせた状態で調査しました。
対応する主要タイトル
- メトロ:エクソダス・・・ 普通
- アサシンクリード:オデッセイ・・・ 普通
- レッドデッドリデンプション2・・・ 普通
- アンセム・・・ 快適
- ボーダーランズ3・・・ 快適
- ギアーズオブウォー5・・・ 快適
- モンスターハンターワールド・・・ 快適
- ファイナルファンタジー15・・・ 快適
- ゴーストリコン:ワイルドランズ・・・ 快適
- ジャストコーズ4・・・ 快適
- アサシンクリード:オリジンズ・・・ 快適
- シャドウオブトゥームレイダー・・・ 超快適!
- PUBG・・・ 超快適!
- ウィッチャー3・・・ 超快適!
- ファークライ:ニュードーン・・・ 超快適!
- ヒットマン2・・・ 超快適!
- ワールドオブウォーZ・・・ 超快適!
- フォートナイト・・・ 超快適!
- バトルフィールド5・・・ 超快適!
- フォールアウト76・・・ 超快適!
- フォルツァホライゾン4・・・ 超快適!
- バイオハザード:RE2・・・ 超快適!
- 黒い砂漠(リマスター)・・・ 超快適!
- グランドセフトオートV・・・ 超快適!
- ニーアオートマタ・・・ 超快適!
- コールオブデューティー:BO4・・・ 超快適!
- コールオブデューティー:MW・・・ 超快適!
- APEX Legends・・・ 超快適!
- ファイナルファンタジー14・・・ 超快適!
- レインボーシックスシージ・・・ 超快適!
- オーバーウォッチ・・・ 超快適!
第3世代Ryzenプレミアムは、最新のフラッグシップCPUとハイエンドなグラフィックボードを搭載した超高性能ゲーミングPCです。
よってPUBGやFF14などを含む現行の人気タイトルはどれも最高画質設定で超快適に動作するでしょう。
それ以外のタイトルも多くが快適(75FPS以上)で動作するので、基本的にはゲームの動作で困ると言ったことはほぼありません。
ただし4K解像度などにするとRX5700XTではやはり厳しくなってくるので、そういった場合ではRTX2080Ti搭載モデルがおすすめです。
フルHDやWQHD程度の解像度であれば全く問題ありません。
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第3世代Ryzenプレミアムの良い点と悪い点まとめ
第3世代Ryzenプレミアムの良いポイントと悪いポイントをまとめてみました。
ココがおすすめ
- 最新CPUであるRyzen9 3900X搭載
- グラフィックボードも最新のRX5700XT
- ケースが非常に魅力的なDefine R6
ココが気になる
- 税込み30万超えで内容の割に少し高め
- OSが非搭載
このことから、LEVEL-R0X5-R93X-XYVIのおすすめ度は5点中3.5点となりました!
第3世代Ryzenプレミアムがおすすめなのはこんな人
改めて、第3世代Ryzenプレミアムは以下のような人におすすめです。
第3世代Ryzenプレミアムはこんな人におすすめ!
- 第3世代の最新&最強Ryzenを試してみたい人
- グラボはGeForceよりRADEON派の人
- 静音性に優れた高性能なケースに魅力を感じる人
VSPECの第3世代Ryzenプレミアムは最新のハイエンドCPUである3900Xに、同じく最新のAMD製GPU、RADEON RX5700XTを搭載したモデルです。
全体的に新しいパーツが使われているだけじゃなく、高性能でデザインにも優れたR6ケースなど総合的にかなりパフォーマンスが高いマシンに仕上がっています。
ただし、記載したようにOSや光学ドライブ、マウス・キーボードが付属しないこと、そしてGPU単体では10万円以上も差があるRTX2080Tiを搭載した他社のモデルが2万円ほどの差で買えてしまうことを考えると、ちょっと微妙かもしれません・・・。
VSPECの第3世代Ryzenプレミアムは、GeForceよりもRADEON派の人や、ケースまで含めて総合的に魅力を感じる人にはおすすめのゲーミングPCと言えます。
VSPECのおすすめモデルやセール情報
第3世代Ryzenプレミアムを販売するVSPECでは、他にも魅力的なゲーミングPCが数多く揃っています。
中でも私が特にオススメするのは、税込み20万円を切る価格でバランスが良いVSPEC ゲームPC/Intel スタンダードです!
詳しくは以下の記事で解説しているので、気になった方は合わせて読んでみてくださいね。
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